ウイルス感染
ウイルス感染で起こる口内炎
ウイルス感染によって起きる「アフタ性口内炎」には、
○疱疹性歯肉口内炎 ○疱疹性口内炎 ○水痘 ○帯状疱疹
○ヘルパンギーナ ○手足口病
があり、いずれのウイルスの場合も最初感染した時には、発熱、食欲不振などの全身症状が
あります。

それと前後して、口腔粘膜にたくさんの小水疱ができ、すぐに破れてアフタとなります。
(アフタとは、口腔粘膜にできた、見た目にもはっきりとした円形の小さな潰瘍のことです)
アフタの周囲の粘膜は赤くなり、アフタ性口内炎となります。
アフタが密集した部位では、互いにくっつきあい大きな不定形の潰瘍を形作ります。
痛みを伴うため、食事を取るのが困難になることもあります。
ウイルス感染で起きる口内炎の中に、「手足口病」があり、
これは乳幼児がよくかかる病気で、ご存知の方も多いと思います。
【手足口病とは?】
手のひら、足の裏および口腔内に、特有の水疱(すいほう)性の発疹ができる夏かぜの一種です。
原因は主にコクサッキーA群16とその変異型、およびエンテロウイルス71の感染です。
まれにコクサッキーA群5、7、8、10、コクサッキーB群2と3、
エコーウイルスの感染によるものもあり、
原因ウイルスが数種類あるので、何度もかかることがあります。
毎年夏季6~9月に流行し、だいたい2~3年ごとに大流行しています。
日本では1997年と1998年の流行時に、手足口病の経過中に死亡あるいは
重篤(じゅうとく)な神経症状を合併した例が多数報告されています。
最もかかりやすい年齢は1~5歳ですが、成人にも感染します。
一般に症状は年齢がすすむにつれて軽くなる傾向があります。
潜伏期は3~4日くらいで、全経過は1週間程度です。
<手足口病の症状は?>
手のひらや指、ひじ、足の裏、ひざ、おしり、口腔内に水疱性の発疹が現れます。
口腔内の発疹は口唇の内側、頬の内側、舌、軟口蓋(上あごの内側)にでき、
数個から数十個の潰瘍(=アフタ)になります。水がしみて痛みをを伴います。
治癒するまで1週間ほどかかります。
ウイルス感染で起こる病気・ヘルパンギーナも口内炎を伴います。
【ヘルパンギーナとは?】
高熱と咽頭の水疱(すいほう)が特徴の夏かぜの一種です。
原因は主に腸管ウイルスであるコクサッキーA群1~10、16、22ウイルスの感染です。
他の腸管ウイルスの感染によるものもあり、原因ウイルスが数種類あるので、
何度もかかることがあります。
毎年夏季5~9月に流行し、流行規模は多少の増減はありますが、ほぼ毎年同様の傾向にあります。
最もかかりやすい年齢は1~5歳の乳幼児です。
潜伏期は2~7日くらいで、全経過は3~7日程度です。
<ヘルパンギーナの症状は?>
突然39℃前後の高熱が出て、咽頭の口蓋弓部(こうがいきゅうぶ)、軟口蓋、咽頭などの
口腔粘膜に水疱や浅い潰瘍(かいよう)ができます。
咽頭の水疱は、最初1~2mm大のものが、2~3日で5mm以内の黄灰白色の浅い潰瘍に変化します。
この水疱がつぶれ、潰瘍(=アフタ)になるとのどがしみて、唾液を飲み込むのもつらくなります。
乳児は不機嫌、哺乳力低下、よだれ、嘔吐を、
幼児は嚥下(えんげ)困難(ものを飲みくだしにくい)、頭痛や背部痛(筋肉痛)を伴います。
哺乳力低下や嚥下困難により、脱水を起こすこともあります。
アフタが治癒するまで、1週間ほどかかります。